読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人工知能伝習所

〜 AI x Big Data x IoTなトピックを、非エンジニアにも分かりやすくお届け 〜

人工知能と地震予知。上空300kmのビッグデータに潜む地震の予兆。

活用事例:公共

今年4月の熊本地震以来、なんだか最近、地震の揺れが多いですよね。9月26日には、北海道と鹿児島という日本列島の南北が同時に結構大きく揺れました。また、富山県では小規模地震が連続しており、8月以降400回以上も揺れています。

そんな中、京都大学地震研究チームが、マグニチュード7.0以上の地震発生時に、上空300キロ付近の「電離圏」で電子数が増えるという異常があったことを突き止めました。将来的には地震の予測に生かせるかもしれないということで注目を集めています。

2011/3/05/17:28

この「電離圏」での電子の異常は、最近の地震予知研究では結構信憑性の高い「前兆」として、ホットトピックになっています。アメリカでは、NASAがいろいろと主導して、人工衛星で取得した電離圏や雲のデータを使った地震予知を実用化しようとする動きがあります。今日は、その中でも、機械学習など人工知能と組み合わせた技術についてご紹介します。

GeoCosmo

NASAと提携した国際地震前兆観測ネットワーク。衛星画像、地表センサー、モバイル端末等から地震の前兆データ収集。人工知能自然言語処理を使って地震予報を自動生成。Cellphone Sensor Project(携帯電話センサープロジェクト)では、利用者の専用アプリから磁気データを吸い上げて、地震予報に活用。北米と南米で発生した20件の地震を7日前までに予測シンギュラリティ大学のグランドチャレンジ防災部門で優勝


Terra Seismic

衛星ビッグデータを活用して、マグニチュード6以上の大規模地震を1~30日前に予測可能。地球上の地震を90%の精度で予測チリ地震マグニチュード8.1)、メキシコ地震マグニチュード7.2)、インドネシアスマトラ地震マグニチュード6.4)の予測に成功。


NASA

Appirioと提携して、TopCoder上で電磁気パルスデータ(EMP)を使った地震予知プログラムのコンテストを開催。QuakeFinder断層線データを提供。優勝者に2.5万ドルの賞金。EMPが地震の予兆として使えそうな感触は得たものの、提供されたデータの問題で、精度の良いアルゴリズムは得られなかった模様。


ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン

TwinSatプロジェクトで2機の衛星を飛ばし、地震に伴って発生するラドンガスの電磁気データの変化を計測。仮説が正しければ、地震の数時間から数日前に予測可能


ロスアラモス国立研究所

地震の前に発生する微小なきしみ音を機械学習して地震を予測地震のタイミングは予測可能だが、規模は予測不能。


VisicomScientific

個人開発の地震予知アプリQuakeScanneriPhoneiPad向けに提供。太陽系の惑星の配置をベースにマグニチュード6以上の地震や異常気象を予測。