人工知能伝習所

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ハリウッド映画音楽の作曲家、人工知能に作曲を教える

昨日に引き続き、今日も音楽を作曲する人工知能についてご紹介します。


Day 34


Amper Music社は、ハリウッドで映画音楽の作曲をしていたDrew Silverstein氏が立ち上げたスタートアップで、人工知能で映画やCMに使える音楽を作曲するサービスを提供しています。


開発のきっかけは、厳しい予算をやりくりしなければならず、作曲家を雇う余裕のない映画のプロデューサーからの依頼でした。最初はなんと、マイクロソフトのExcelでアルゴリズムを実装していた(!)らしいです。


人間の作曲家による作曲プロセスが高価で時間がかかるものだったのに対し、Amper Musicでは、無料の音楽が数秒で手に入ります。ブラウザでAmper社のWebサイトにアクセスし、「Dark Epic(暗くて壮大な曲)」とか「Happy Rock(ごきげんなロック)」などの短い文章を入力するだけで、それっぽい曲を数秒で作ってくれるのです。作成された曲は、フリーに利用可能で、人間がブラインドテストしても、人工知能が作ったとは分からないレベルです。


例1:「Dark Epick(暗くて壮大な曲)」
soundcloud.com


例2:「Happy Rock(ごきげんなロック)」
soundcloud.com



Amper Musicは、作曲家の仕事を脅かすことになるのでしょうか。Drew Silerstein氏は「そうはならない」といいます。Amper Musicの音楽は、「表現のための音楽」ではなく「コモディティとしての音楽」だからです。


人工知能による作曲といえば、昨日ご紹介したソニーCSLやアクセンチュアのプロジェクトのほかにも、GoogleオープンソースプロジェクトMagentaや、イギリスのスタートアップJukedeckなどが存在します。しかし、Silversteinは、彼らを競合とは考えておらず、むしろ「実際のニーズがあることの証左」であると考えているようです。


既に米国大手メディア企業とのパイロットプログラムも進行中だそうです。近いうちに、人工知能が作曲したサウンドトラックで映画を観る日が来るかもしれませんね。


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