読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人工知能伝習所

〜 AI x Big Data x IoTなトピックを、非エンジニアにも分かりやすくお届け 〜

Google Assistantは「人格」や「子供時代」、「生い立ち」までデザインされている

昨日に引き続き、Google Assistantについて。いくつか面白い記事があったので、ピックアップしてご紹介します。


Search Engine Landの記事によると、Google Assistantは、人間にとってフレンドリーな仲間として「Always there but nerver in the way(いつもそこにいるけど、決して邪魔にならない)」存在を目指しているそうです。そのため、単に人間の命令をこなす無機質な存在ではなく、「ユーモラスで暖かみのある女性」としての「人格」を与えられています。


girl robot


「彼女」の「人格」をデザインしたのが、Ryan Germick氏とEmma Coats氏の2人です。Germick氏は、何かの記念日のたびにGoogleのロゴをいたずらっぽく変更するのでおなじみの、Google Doodlesのリーダーです。Coats氏はピクサー出身のフリーのアーティストで、「ストーリーテリングの22のルール」を書いて有名になった人です。昨日の記事で、Google Assistantをデモしているお兄さんが「エマにメッセージを送って」と言ってましたが、多分、そのエマさんでしょうね。


彼らは、Google Assistantとの会話に「人間性」や「信頼感」を感じてもらえるよう、「彼女」の「子供時代」や「生い立ち」まで考えながら、会話用のスクリプトを記述しています。また、人間が「彼女」を助けてあげたい、と感じるような「もろさ」も内包させているそうです。「メリダとおそろしの森」など、Pixar作品との関わりで培われたCoats氏のキャラクターメイキングとストーリテリングのノウハウが、Google Assistantの中に息づいているというわけです。


もう一つ、下記のVentureBeatの「6 Things We Learned Today about the Google Assistant(Google Assistantについて今日分かった6つのこと)」という記事も面白かったです。
venturebeat.com


その6つを、駆け足でご紹介します。


(1) 12月初旬のActions on Googleでソフトウェア開発キット(SDK)がリリースされ、誰でもGoogle Assistantを使ったソフトウェアやデバイスを開発できるようになります。うわ〜。きっと、Pepperの上で動かしたり、Raspberry Piの上で動かしてしゃべるぬいぐるみを作ったりする人たちが出てくることでしょう。


(2) スマホのPixelの上では、あなたが検索を命令する前に、Google Assistantが必要な検索を自動的に実行します。例えば、友達と夕食の話や週末のコンサートの話をしていると、会話を分析して、近くの店やコンサートのチケットを検索してくれるらしいです。


(3) Google Assistantにできることは山ほどある。下記は、Google Assistantへの質問の例です。カラオケしたり、クレジットカードのバランスをチェックしたり、今日の占いを聞いたり、40ドル以下で買えるベストの白ワインを聞いたりと、いろいろできそうですね。
http://1u88jj3r4db2x4txp44yqfj1.wpengine.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2016/10/ask-google-assistant-800x458.png


(4) Google Assistantは今のところ「勝手に何かを買う」ことはできないようになっています。あくまで、検索結果や選択肢を提示して、人間が判断を下すことになります。これは、Amazon EchoやFacebook Messengerとはポリシーが違う点ですね。


(5) 写真を音声で探せます。日付、場所、写っているものの名前などを使って。「ベルリンで撮った写真が見たい」などのリクエストが可能です。


(6) Google AssistantはGoogle Homeからでも、Pixelからでも、同じように使えます。さらに、来年リリース予定の組み込み用SDKを使えば、自動車や専用装置からもGoogle Assistantを呼び出せるようになるそうです。Googleの自動運転車に乗り込んで、「ナパの美味しいワイナリーに連れて行って」と言うと、自動走行で連れて行ってくれるデモとか見られるのかなあ。ワクワクしますね。



あわせてどうぞ

Emma Coats氏へのストーリーテリングに関するインタビューです。「いかに観客を引きつけるか」という発想は、「いかにユーザを会話に引き込むか」に通ずるような気がします。
www.youtube.com


Ryan Germick氏のTED Talkでの講演です。子供の頃からのコスチューム好きがこうじて、Googleロゴにもコスチュームを着せるようになったとか。コスチュームを着ることは、自分の心地よい殻(confort zone)を破って、人と素晴らしい関係を築くきっかけになるそうです。
www.youtube.com